
加古川ぶらり旅①〜レトロな世界に閉じ込められて〜
こんにちは、まーちゃんです。
さいきん加古川に行く機会があったから、いろいろぶらついてきてん。食べ物に歴史に風景に、いろいろ魅力があふれててめっちゃおもしろかったわ!
数回に分けて加古川のおもしろいところ、ご紹介していくで〜。
加古川とニッケの関係
まずは、JR加古川駅の南エリア。
加古川は1899年(明治32年)に日本毛織(ニッケ)の工場がひらかれた場所なんやって。もともと日本毛織はその名の通り毛織物の会社で、官公庁や鉄道会社、各種学校の制服など日本でトップクラスの生産量を誇っている超有名企業。その後は色んな会社を吸収、事業も拡大。改名してからはニッケグループとして幅広い分野で活動しているねんで!
まーちゃんは編み物をよくするから、「ニッケといえばニッケビクターの毛糸」ってイメージしかなかったわ。勉強になりました。
工場跡地にはニッケパークタウンという大型のショッピングモールが建ってる。めちゃくちゃ広くてお店もたくさんあるで!
その一角に、こんな石碑が。日本毛織の創設者、川西清兵衛が書き残した4文字『一以貫之(いつもってこれをつらぬく)』。「1度決めたことは最後まで貫き通す」という信念の人らしい。この人、日本毛織以外にも、山陽電気鉄道とか飛行機作ったりとかいろんな会社を起こした偉人なんやって!

『ここはわが日本毛織の発祥の地である。一八九九年加古川工場は操業開始を告げる汽笛第一声をここで挙げた。その汽罐室(きかんしつ:ボイラー室)の正面高く、社長、川西清兵衛翁はこの四大文字を掲げて、われらの心構えを示されたのである。爾耒(じらい:それ以来)六十有余年後の今日までこの文字はわれらの根性となって生きてきた。將来もニッケの続く限り、この文字はニッケマンの旗印となるであろう。昭和三十九年十二月三日』
※目を凝らして石碑を読んだけど、字まちがえてたらごめんな〜。まさか自分が写りこんだせいでここまで読みにくくなるとは…トホホ
これは石碑と並んで建っている大神宮。日本毛織加古川工場が設立されたときに、加古川町木村の泊(とまり)神社から分霊されたんやって。さらにその泊神社は伊勢神宮から天照大御神(あまてらすおおみかみ)を分霊した神社なんやって。

大神宮は、ちょっと周りの鳩ちゃん達が元気なせいか、フンが…アレな感じになってたけど。笑
運がついてるということで!
工場で働いてた人々やニッケパークタウンのお店、ひいては加古川市民をずーっと見守ってくれてるんやなぁ。ありがたいことや!
御神木のイチョウの木。樹齢はなんと約360歳!高さは31.5メートルもある立派な御神木や!
時が止まった町
さてさて、ニッケパークタウンから南西方向にぶらぶら行くと…まーちゃんタイムスリップ!
公園内にある春日神社。
むかーしここの領主だった糟屋有季(かすやありすえ)が、奈良の春日大社から分霊して建てたそう。ちなみにその子孫は加古川城主になりましたとさ。
土と砂利の道に、木造建築の日本毛織社宅がならぶ。立派な桜の木。奥には芙蓉の花が満開。
緑屋根の学校が見える。チャイムもなんだか懐かしい音色。
夕方になれば各家の晩ご飯の匂いが漂ってきそうな裏路地。
低い柵に囲まれている公園。子供たちの遊び場。
公園の目の前には、むかし「お雇い外国人」が住んでいた加古川に唯一のこっている異人館。今は「ニッケ社宅倶楽部」になっているそう。
時計は止まっている。
社宅群から東方向へ歩いていくと、加古川図書館が見えてくる。
階段をのぼれば、
ステンドグラスの大きな窓が。
大切にされた本たち。また色んな人のもとに帰っていくんや。
すぐそばの人気のカフェ、楓屋。若い女の子が数人で入っていったり、この日も大変な賑わい。残念ながら満席やったので、カフェは諦めて駅方面へてくてく歩き。
まるで時が止まったかのような、昔の風情を残したままの町。ぶらぶら歩いていると、社宅群以外にもふるーい洋風のお家や長屋がたくさん残ってる。写真愛好家にも有名なスポットらしい。
あと、ロケ地としても有名で、映画『火垂るの墓(2008)』、映画『少年H(2012)』、連続テレビ小説『マッサン(2014)』などで使われたんやって。
たくさん歩いてお腹が空いてきたなぁ〜、ってことで!次回はグルメ編、おたのしみに!

